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2009年11月07日

コエンザイムQ10

1957年、クレーン博士 ( アメリカ・ウィスコンシン大学 )が、カリフラワーや、牛の心臓のミトコンドリアに黄色い物質が含まれているのを見つけ、この物質が、エネルギーを作り出す 『ATP ( アデノシン3リン酸 )』 の生産に必要なものであることをつきとめました。

その物質が、コエンザイムQ10 です。

1978年には、
イギリスのミッチェル博士が、
ミトコンドリアがコエンザイムQ10を使ってエネルギーを取り出す仕組みについて解明した功績によって、ノーベル化学賞を受賞しました。

コエンザイムQ10は、全身60兆個の細胞の一つ一つに存在する物質で、わたしたちが生きるためには、欠かすことのできない働きをしている『補酵素』です。

コエンザイムQ10は、もともとわたしたちの体内で合成されている物質で、これが不足すると生死に関わるほど重要なものです。

コエンザイムQ10の量産化に最初に成功したのは、( 株 )日清ファルマです。
次いで ( 株 ) カネカ、( 株 ) 旭化成ファーマ、( 株 ) 三菱ガス科学も生産方法を確立しました。

現在では、この4社のみで、世界のコエンザイムQ10需要のほぼ100%を供給しています。

1974年に、うっ血性心不全の改善薬として認可され製造が始まりましたが、
当時は医薬としてのみに用いられていました。

コエンザイムQ10が、日本でサプリメントとしての利用が可能となったのは2001年からのことです。


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